oishi mai
街宣の原稿をご紹介します
昨日の街宣は、16時からヤオマサ(ブックオフがある方)の前で行いました。
原稿を一部ご紹介します。
友人の顔を思い浮かべながら書いたものです。
1人の悩みは、その人だけの問題ではなく、地域社会みんなの問題だと思うからです。
*************************************
今日はリーフに書いた中から、子どもたちの事についてお話させて下さい。
子どもを真ん中にして、保護者・地域・学校がつながろう、と書きました。
この言葉は、私が初めて働いた高校で、先輩の先生たちから教わったんです。
子どもを真ん中にして、保護者・地域・学校がつながる、手をつなぐ。
どういうことかなぁって最初は分からなかったんですが、あるとき1人の生徒と出会いました。
その子は、学校に来られない、不登校の子でした。
学校に行かなきゃ、とは思っていて、
だけど朝になると一歩踏み出せない。朝起きられない。勉強も手につかない。
いじめられてたわけではありません。学校に来れば友だちもいて、それなりに楽しくやっていける。家族関係も良くて、支えてくれている。だけれど学校に行けない。
本人にも理由が分からない。
不登校というと、何か明確な悩みや理由があると思われがちなんですが、いろんなケースがあるんです。
お母さんはすごく悩んでいました。
私が仕事をしていて、子どもをかまう時間が十分にとれなかったせいじゃないか、とか
自分の子育てが何か間違ったのか、本人が甘いんじゃないかとか。
子育ての役割を一手に背負っている、背負わざるをえない、女性・お母さんだからこそ、問題が起きた時に自分が悪いんじゃないか、この子の未来はどうなるんだろう、って、一人で抱え込んで悩んだんだと思います。
でも、学校に行けないって、保護者だけの責任なんでしょうか??
ほとんどの保護者は一生懸命働いて、家のこととか地域のこともやりながら、必死に子育てしてきてると思うんです。
ふとしたきっかけで問題が起こる可能性は、どんな人にもあることだと思います。
悩んだ時に、保護者の責任だ、だけですませないで、その子にとって何が一番大切なのか、それを一番に考えて、
保護者と学校が協力して、そして一番身近に住んでいる地域で、協力して、子どものことを考えよう。
例えば、悩みが相談できたり、話し合える場所があることや、学校以外での子どもの居場所が用意されていること。
みんなで協力して、子どものことを考えようよ。それが子どもを真ん中に置いて、という意味だと思ったんです。
保護者だけじゃどうにもならないこと、学校だけじゃどうにもならないこと、いっぱいあると思います。
特に子どもの貧困問題。
大学に行きたくても、経済的な問題で働かなきゃいけない、修学旅行にもお金がないからいけない。
そういう子たちにも、いっぱい出会ってきました。
学校だけじゃ、保護者だけじゃどうにもならない。そういう時に、困っている人を支える制度や仕組み、身近に支え合える関係づくりが、すごく大事だと思います。
それはどうしたら作れるのか。私は地域のいろんな人の力と、そして政治の力が大事だと思っています。
町の人の困った、という声を届けていく。
その声から、今の時代にあった新しい制度や取り組みを発展させていく。それが行政だし、政治だし、
だから町の人たち1人ひとりの声こそが大事なんだと思っています。
リーフの中には、中学校給食の無償化を、と書きました。
人間が生きていくうえで、子どもが成長するうえで、なにより大切な食事。
保護者がその支払いに悩む必要がないように、どの子どもも安心して学校で食事ができる、そこを支援する取り組みを、まずは地域でやってほしいと思っています。
お隣の中井町では、もう中学校給食は無償化になりました。大井でもできるんじゃないかと思っています。
最後に、先ほどお話した不登校だった生徒。
保護者も頑張って、私も学校も頑張りました。
結局本人は学校は辞めたけれど、新しい自分の道を見つけて、通信制の高校に通うことを自分で決めました。
2年後にあった時に、顔が輝いていてすごく嬉しかった。
みんなで支え合い、一生懸命考えれば、必ず道は開けます。
子どもにはその力があるし、いろんな可能性を秘めていると信じています。
みんなで支え合いましょう。一緒に町づくりをしていきましょう。