
oishi mai
Yさんを偲んで
今年は、1人で会計のまとめをしている。
いつもは松田町のYさんと待ち合わせて、帰りに送り届けていたのだけれど。
今年も一緒に、ケーキ食べたかったな。
会うたびに聞いたのは、戦争の話だった。
食べ物も物もなかった時代に、どれだけ苦労したか。自分はまだ良かった、疎開してきた子たちはうんと可哀想だった、と何度も口にしていた。
今でももったいなくて、物が捨てられないのよ。息子にはうんと怒られちゃうわ、と笑っていた。
喫茶店では、飲みたくなければお水すら断るような人だった。
子どもたちのために考えてみてほしい、どうか署名をしてくれないか、
と相手にまっすぐに伝える姿勢、とても真似できない姿だった。
70を過ぎてからが私の青春!と、
映画や講演会、憲法カフェやデモに最後まで参加されていた姿から、たくさんのことを学んだ気がする。
自分の生き方は自分で選ぶこと。
人はいくつになっても学び続けられること。
相手を思いやること。
決して驕らず、謙虚であること。
平和な社会をつくるのは、私たち一人ひとりの選択と行動であること。
先週は、いただいたきゃらぶきと、Yさん手作りの梅干しを食べて議会に向かった。
梅干しはYさんそのもののように小ぶりで、しっかりと優しい塩味がする。
緊張した6月議会も、Yさんのおかげで乗り越えられたなぁ。
Yさん、ありがとうございました。

